西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

四国八十八ヶ所 歩き遍路 9日目(2021.7.29) 宍喰温泉 ホテルリビエラししくい~「室戸世界ジオパークセンター」バス停

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「室戸世界ジオパークセンター」バス停

ついに「発心の道場」徳島県を離れ、「修行の道場」高知県に入ります。40泊中12泊を占める高知県の1日目、四国八十八ヶ所歩き遍路の旅、9日目のレポートです!

歩き遍路 9日目 ホテルリビエラししくいから「室戸世界ジオパークセンター」バス停まで

歩き遍路9日目、7月29日(木)のレポートです。まずは、計画表と実行程表をご覧ください。

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この日も前日に続き、お寺のないただの移動日となります。前日はまだ鉄道路線が並走していた区間でしたので、集落の数も多くコンビニ等もありました。しかし、この日は国道とはいえ砂漠のようなところを、ただひたすら歩いていくことになりました。この旅で最も過酷だった区間の一つと言えるでしょう。

朝食は前日にお接待でいただいたパンを食べました。ファミリーマート以外の朝食は実に9日ぶりです。

ホテルリビエラししくい~「室戸世界ジオパークセンター」バス停まで

Googleマップでは34.7kmとなっていますが、ASUS VivoWatch BP(HC-A04)で測った距離は38.6kmです。およそ4km長くなっていますので、1時間は余計にかかる計算ですね。さらに、昼食などの休憩時間も入りますので、7時間というわけにはいかないでしょう。9時間33分かかっても仕方がないのではないでしょうか。

7時にホテルリビエラししくいをチェックアウトし、出発です。道は単純で、国道55号線を南下していくだけです。コンビニが300メートルほど戻ったところにしかないのでパスして、隣の道の駅宍喰温泉で飲み物を購入することにしました。ところが、まだお店は開いておらず、自動販売機で買うしかなさそうでした。

そして何と、スポーツドリンク系がすべて売り切れているではありませんか! この日は暑い中をひたすら国道を歩くことになるので、スポーツドリンクなしではちょっと厳しいと思われます。仕方なく、ホテルに戻って購入することにしました。

しかし、ホテルの自動販売機ですが、アクエリアスが190円します! 麦茶も160円!  市価+30円というところでしょうか。ちょっとぼったくりですよね。ホテル自体が安くはないわけですから、飲み物ぐらいはサービスで安く売ってもいいと思います。

飲み物を購入して、ようやく出発です。計画段階ではここまでで1番歩く距離が長くなる日だったので、少し緊張していました。しかも、この日は大きな荷物をキャリーバッグとして引きずっていくことになっています。過酷な1日になりそうです。

7時26分、まだ歩き出して20分ほどですが、宍喰の集落を抜けるトンネルにたどり着きました。水床トンネルです。

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※水床トンネル

水床トンネルに関しては正確な開通情報が分かりませんが、長さは638メートルあります。歩道の幅はやや狭いですが、柵があるので安全に通行できます。

トンネルを抜けると、そこは高知県でした。ここで7時41分です。

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※「ようこそ高知県へ」の案内看板

ようやく2県目です。お寺の数も23か寺打ち終わり、県も1県クリアしましたので、ようやく4分の1が終わったような気がします。ただ、四国全体の地図で見るとまだ8分の1くらいのような感覚です。

8時1分、道の駅ならぬ海の駅東洋町に到着しました。上の案内標識では、高知まで121kmあるようです。真夏に人間が歩いていい距離なんでしょうか……。

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※海の駅東洋町の少し手前の地点

海の駅でトイレをお借りしました。シャワー室なども併設されているようで、海水浴場になっているんですね。

この海水浴場は甲浦の集落にあります。ほんの20分ほどで、この集落を抜けていきました。鉄道は、この甲浦までです。

8時27分、甲浦坂トンネルです。

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※甲浦坂トンネル

甲浦坂トンネルは1968年8月の完成で、長さは150メートルあります。歩道は実質的になく、グリーンラインが引いてあるだけですから、危険なトンネルです。

トンネルを過ぎて下っていくと、次の生見という集落に入ります。8時36分です。

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※生見集落入口

上の写真の右の方に、「交通安全 東洋大師」という案内標識が立っています。東洋大師はこの次の野根集落にある明徳寺のことで、この辺りの遍路道にはこの東洋大師が立ててくださった「交通安全」の標識がたくさん立っています。

生見集落の民家の前の標識によると、23番薬王寺から40km歩いてきたようです。そしてついに、24番最御崎寺ほつみさきじまでの距離の方が短くなりました。でも、まだ38kmあります。

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※最御崎寺まで38kmの案内標識

この生見はサーファーのメッカになっているようで、私が歩いているときも2~3人のサーファーが準備をして海岸に向かっているのを見かけました。サーフィンは何となく若い世代よりも中高年の世代に愛好家が多いようなイメージですが、どうなんでしょう。東京オリンピックでも正式種目になったんですよね。

生見の集落はすぐに終わり、また何もない国道55号線を歩きます。次のトンネルの手前に相間トンネル東詰休憩所がありました。少しだけ休憩することにします。すでに時刻は8時55分、歩き始めてから2時間近く経っています。

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※相間トンネル東詰休憩所

ただの四阿あずまやですが、日陰になっているだけでも大分助かります。

ここからすぐに、相間トンネルです。

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※相間トンネル

相間トンネルに関しては正確な開通情報が分かりませんが、長さは288メートルあります。歩道の幅はやや狭いですが、柵があるので安全に通行できます。

それにしても、集落と集落の間は少し山になっているのですが、それでも津波浸水想定区間なんですね。怖ろしいです。この旅では、津波避難タワーというのも何度か見かけましたが、南海地震の怖ろしさがうかがい知れます。

トンネルを出てさらに登っていったところに、また案内標識がありました。

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※最御崎寺まで36kmの案内標識

最御崎寺まで38km地点が8時39分、ここが9時8分でしたので、2kmを29分で来ていますね。まあ、普通のペースです。

9時15分、東洋大師へのアクセス口に着きました。右に入っていくと東洋大師明徳寺です。

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※東洋大師へのアクセス口

35km歩かなければいけない私は、遙拝のみして先を急ぎました。

東洋大師が外れにある集落が、野根の集落です。鉄道は来ていませんが、甲浦と同じくらいは栄えています。最御崎寺まで35kmの案内標識がありました。

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※最御崎寺まで35kmの案内標識

上の写真で9時21分でしたので、1kmを13分ほどで来ている計算になります。

なお、写真で見るといい天気で気持ちよさそう、と思うかもしれませんが、気温が35度近いなかで、日射しをさえぎるものもないアスファルトの上をずっと歩いているわけです。海が左にあるとはいえ、砂漠を歩いているような感覚でした。

それを象徴するのが下の写真です。

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※最終自販機

高橋しんさんのマンガに『最終兵器彼女』という作品がありましたが、これは最終自販機です。何と、この先10kmに渡り自動販売機が存在しない区間となるという……。もちろんコンビニもありませんよ。本当に何もない区間なのです。

こうなると、砂漠という表現もあながちオーバーではないということがお分かりいただけるでしょう。国道55号線が砂漠だということで、私は「ゴーゴー砂漠」と呼んでいました。何となく東京砂漠っぽくて呼びやすいです。

しっかりと給水して、出発します。9時50分、最御崎寺まで33kmの地点まで来ました。

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※最御崎寺まで33kmの案内標識

この坂を登り切ったところから、遠くまで見通すことができました。

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※室戸岬までつづく海岸線

遠くに霞んでいるところが室戸岬なのでしょうか。それにしても、この海岸線をずっと歩いていくわけですね。正気の沙汰ではありません。

10時ちょうど、ゴロゴロ休憩所に到着です。

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※ゴロゴロ休憩所

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※ゴロゴロ休憩所の四阿

ここで10分ほど休憩しました。歩き始めて3時間ほど経ち、結構お腹も空いてきました。残念ながら佐喜浜の集落まで行かないと昼食にはありつけなさそうですが、佐喜浜の集落まではまだ10km以上あります。そこで、前日にいただいたパンを少し食べました。

ちなみにゴロゴロ休憩所の名前の由来は、波によって角がとれた岩がゴロゴロとしているから、ということだそうです。

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※ゴロゴロとした岩

ここからは案内標識を3連発でご覧ください。

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※最御崎寺まで31kmの案内標識

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※最御崎寺まで30kmの案内標識

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※最御崎寺まで29kmの案内標識

2km歩いても、ほとんど景色が変わっていないという絶望がお分かりいただけたでしょうか。恐るべしゴーゴー砂漠。

ちなみに最後の案内標識の近くには法海上人堂があり、四国遍路聖地巡礼のマップ*1によると道の駅宍喰温泉以南で唯一のトイレマークが付いています。

10時53分、法海上人堂に到着です。

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※法海上人堂

右上の建物がトイレです。もちろん、ボットン便所ですのでご使用の際はお気をつけください。私は、小用だけ足させていただきました。海の駅東洋町以来ですね。

つづいて、案内標識2連発です。

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※最御崎寺まで28kmの案内標識

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※最御崎寺まで27kmの案内標識

どうして案内標識ばかり撮っているかというと、他に撮るものがないからです。いや、景色は素晴らしいのですが、何時間も同じ景色がつづきますので、感動も感傷も生じなくなってしまうんですよね。

11時27分、室戸市に入ります。

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※室戸市の標識

岬まではまだ25kmくらいあると思うのですが、室戸市には入っちゃうんですね。

さらに約30分後、最御崎寺まで23kmの案内標識です。このタイプは久しぶりですね。

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※最御崎寺まで23kmの案内標識

ここは国道の内側を通る道もあり、佛海庵という庵もあります。四国遍路聖地巡礼のマップ*2では弘法大師ゆかりの地ということで掲載されています。しかし私はそちらは通らず、国道の方を通りました。

そして、出ました距離が増えるパターンです。

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※最御崎寺まで24kmの案内標識

前進しているはずなのにゴールが遠のくという、怖ろしい状況です。設置している団体が違うのだと思います。

12時23分、10kmぶりの自動販売機です。私は常に予備の飲み物を持っていますが、持っていない人だったら本当に救いの自販機でしょう。

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※10kmぶりの自動販売機

とはいえ、私も飲み物を購入しました。向かい側が廃業したガソリンスタンドのような施設ですので、そちらで休憩させてもらいました。

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※10kmぶりの自動販売機の向かいの施設

屋根があるので、助かります。巨大な四阿あずまやのような感じですよね。ベンチも置いてくださっているので、休憩していいと思います。

この辺は地名は分かりませんが、佐喜浜の集落の手前のささやかな集落になっていました。

さらに国道を歩いていきます。12時35分、この日のゴールである室戸世界ジオパークセンターまで残り14kmの標識がありました。

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※室戸世界ジオパークセンターまで14kmの案内標識

このころはそうでもなかったのですが、旅も中盤になってくると、残り14kmというのがとても近く感じるようになります。1日に35kmほど歩く生活を毎日つづけていると、14kmはあと3分の1くらいだな、という感じですよね。とても短く感じてしまいます。歩く際の距離感覚がおかしくなっていくのです。

この日に関しては、まだまだだなあ、と感じていました。普通に歩いたら3~4時間かかる距離ですから、実際にまだまだですよ。

佛海庵から1.2kmくらいのところに、ライダーズパラダイスというカフェがありました。入ろうかどうしようか迷いましたが、自分はウォーカーだしなあ、ということで諦めます。しかしどこかでしっかりと休憩したいですね。

Googleマップでお店を探したところ、佐喜浜の集落にあるみかど食堂というところがよさそうです。国道を外れますが、Googleマップが案内してくれているバス停までのルート上にありますので、良さそうなお店だったら入ってみることにしました。

集落の入口付近で、最御崎寺まで22kmの案内標識がありました。

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※最御崎寺まで22kmの案内標識

集落に入ると、神社がところどころにありました。まず、佐喜浜八幡宮です。

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※佐喜浜八幡宮

つづいて、佐喜浜川の手前に濵宮神社がありました。今はやっているかどうか分かりませんでしたが、佐喜浜保育園と敷地を共有しているようです。

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※濵宮神社

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※佐喜浜保育園

保育園の前で13時2分でした。

みかど食堂はここから200メートルくらい南にあります。

しかし、外から見た感じでは、うーん、という感じです。普通の家の並びにあり、外観もほぼ普通の家です。地元の人なら様子が分かるのでしょうが、一見さん(※客側が使う言葉ではありませんが)にとっては敷居が高いですね。他にも候補があったので、パスしました。

みかど食堂からすぐに佐喜浜漁港です。漁港の南の端に、源内槍掛けの松というのがありました。

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※源内槍掛けの松

佐喜浜城主であった大野家源内左衛門貞義と、土佐統一を目指す長宗我部元親軍が戦ったのが佐喜浜合戦で、寄せ手300人、佐喜浜方200人が戦死した激戦だったそうです。源内左衛門はここの松の前に槍を立てかけて、寄せ手の沢田太郎右衛門と組み合いましたが、武運つたなく、討ち死にしてしまいました。その後、佐喜浜勢では老人・子どもまでも殺された、ということです。

お遍路をやっていると、長宗我部元親という戦国大名に対する評価がどんどん下がっていきますよね。徳島のお寺を焼いたり、高知でも虐殺したり、最悪です。

この石碑のところを過ぎるとすぐに国道55号線に合流です。

ここで、ちょっと驚いたことがありました。私は南向きの左の車線側の歩道を歩いていたのですが、何と1台の車が猛スピードでそちらを走ってきます。一瞬、何が起こっているのか分かりませんでした。つまり、その車は前の車を追い越そうとしていたのです。

前の車と言っても1台ではありません。何台か、数珠つながりになっています。先頭の車が少し遅い車だったのでしょうか。それにしても、普通、追い越しは1台の車を追い越すものです。それが何台もの車を追い越そうなどとは、常識外れもいいところです。しかも、追い越し禁止の区間でのことでした。

今は冷静に状況を振り返ることができますが、この時は「え、何で?」というちょっとパニックのような感覚でした。歩いている人を困らせるような追い越しはいけませんね。

今回の旅では、いろいろと自動車のマナーについて考えさせられました。歩行者というのがいかに大変で保護されていないものかということも、よく身にしみました。ですので、大阪に帰ってからは私自身はマナーを守って、安全運転を心がけています。

無謀運転をする人たちには、歩き遍路をさせてみればいいんですよね。

国道に入ってからすぐに、お好み焼ききくというお店がありました。入ってみようか、とも思っていたのですが、やはりパスしました。お好み焼きって結構時間がかかりそうですしね。

というわけで、空きっ腹をかかえたままひたすらゴーゴー砂漠を歩きます。いよいよ佐喜浜の集落も抜けてしまい、またまた何もない区間に入ります。

いよいよ高知まで100kmとなりました。ここで13時26分です。

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※最御崎寺まで19kmの案内標識

この後、尾崎という小さな集落に入ります。ロッジおざきという民宿がありましたが、昼食が食べられるかどうかはちょっと分かりませんでした。また、さらに500メートルほど南下したところには、民宿徳増がありました。こちらは完全に宿泊専用という感じでした。

徳増の敷地の端に自動販売機があり、四阿あずまやがあったので飲み物を補給させてもらいました。もはや昼食は諦めた方がよさそうです。

と思ったら、民宿徳増から600メートルほど南下したところで、何かお店のようなものがあります。ちょうど車が1台入っていったので、ついつい吸い寄せられるように私も入ってしまいました。

ドライブイン夫婦岩です。

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※ドライブイン夫婦岩

初めて入るお店で、入ろうと思う決め手になるのは何かというと、中の様子が見えるかどうかなんですよね。ファミレスが好きな男性は多いと思いますが、これも中が見えるから安心して入れるんです。

というわけで、ストレンジャーにとっては、ファミレスやこのようなドライブインが入りやすいお店になってくるわけです。

私の前に入っていった車は、母親と小学生の男子2人の家族連れでした。平日ですから、父親は仕事なのでしょう。彼らにつづき、私も店に入ります。すでに14時20分を過ぎているというのに、意外と混んでいました。

ちょうど一番奥の席が空いていたので、そちらに座らせてもらいました。メニューを見てみると、冷めんがあります。「冷麺」ではなく「冷めん」と書くところにこだわりを感じます。とにかく炎天下を何時間も歩いていますので、普通のご飯を食べる気力はありません。冷たいものがありがたいです。

少し待ち時間はありましたが、シャキッとした短髪のおばあさんが冷めんを運んでこられました。何と、4種類のお惣菜もついています。何というサービスの良さでしょうか。どれもおいしく、とくに冷めんは食べやすいです。あっという間に完食しました。

ここから室戸世界ジオパークセンターまでは6.8kmです。もはや急ぐこともありませんんので、ゆっくりと休憩しました。トイレもお借りしました。古い設備ですが、悪くはありません。

かなり回復したので、会計時にシャキッとした短髪のおばあさんに「おかげさまで生き返りました」とお礼を言います。何と、750円のところを50円分お接待してくださいました。ありがとうございます! 15時ちょっと前に出発です。

ちなみに例の3人家族は、むろと廃校水族館に寄ってきていたみたいでした。種類はわすれましたが、イルカか何かのぬいぐるみを持っていたのです。むろと廃校水族館は私も知っていて、時間があれば寄ってみたいと思っていた場所です。しかし、歩き遍路がわざわざ歩く距離を延ばす必要はありません。スルーしていきたいと思います。

15時1分、これが夫婦岩のようです。

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※夫婦岩

うーん、伊勢にも夫婦岩があったと思いますが……。伊勢の夫婦岩の方が立派でしたかね。だいたい、岩が二つ並んでいたら夫婦岩、三つ並んでいたら親子岩、ちょっと安直な想像力だと思います。

しかしこれが観光名所になっているとは、昔はどれだけ観光資源がなかったのだ!と思います。

15時16分、最御崎寺まで14kmの案内標識がありました。

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※最御崎寺まで14kmの案内標識

15時33分、室戸世界ジオパークセンターまで残り4.2kmです。

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※室戸世界ジオパークセンターまで4.2kmの案内標識

いやあ、あと1時間くらいで何とか目的地に到着ですね。「千里の道も一歩から」と言いますが、本当に歩いていたらゴールは近づいてくるものですね。

15時49分、むろと廃校水族館前を通過します。

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※むろと廃校水族館

お遍路だとお寺を回るのに必死で、他の観光名所を回る余裕がなくなってしまいます。次回は、ゆっくりと四国の観光名所も回ってみたいですね。

いよいよ室戸岬まで10kmを切りました。ここで16時1分です。

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※室戸岬まで9kmの案内標識

西側が山になっているので、夕方になると日陰になります。助かりますね。

どうでしょう、何となく下の写真では先のところが室戸岬のように思えるのですが……。歩いていれば、いつかはたどり着くものなんですね。

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※室戸岬?

上の写真で16時18分、下の写真はその10分後です。

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※最御崎寺まで9kmの案内標識

ついに、最御崎寺まで10kmを切りました! 薬王寺から2日間かけて69km歩いて来たんですね。

そして、16時33分、ついに室戸世界ジオパークセンターに到着しました。朝、ホテルリビエラししくいを出発してから約9時間半かかりました。

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※室戸世界ジオパークセンター

室戸岬周辺は2011年に世界ジオパークに認定されたそうで、立派なセンターが建っています。トップの写真がジオパークセンターの建物ですが、その建物の前にバス停がありました。

歩きを終えて

実はセンターの敷地に入るか入らないかぐらいのところで、1台のバスが出発してしまいました。行先を見てみると、何と乗りたかったバスです。事前に調べていたダイヤの、ちょうど1本前のバスが出たところだったようです。

ちょっとがっかりしましたが、まあ仕方がありません。トイレも外にキレイなものがありますし、自動販売機もたくさんあります。また、バス停は日陰になっているしベンチもありますから、約30分、休憩しながら待つことにしました。

ダイヤを確認すると、出発したのは16時32分のバスで、次は17時9分です。

ところが、17時を過ぎて到着した1台のバスは、違う方面のバスのようでした。さらに待っていると、17時11分、2分遅れで乗りたいバスが到着しました。安芸方面へ向かうバスです。

ここでちょっと気になったことが。私は安芸方面行のバス停で待っていたのですが、乗るバスがきちんとバス停のところまで来ず、先に来ていたバスの鼻先で停まってそのバスに乗っていた人を乗せ始めたのです。

えっ?と思いました。バス停で待っている人(※しかも30分も)を無視して後から来た人を先に乗せるというのはどうなのでしょう。もちろん、このバス同士が乗り継ぐ乗客のために無線で連絡を取っていたであろうことは分かります。そういうところは田舎の公共交通機関として当然の措置だと思います。しかし、バス停があるのにバス停の前まで行かないというのは……。

というわけで、1番に待っていたのですが、4番目くらいに乗ることになりました。

さて、今まで利用してきた徳島バス、徳島バス阿南ではICカード読み取り機器は設置されておらず、整理券を取って現金で支払うしかありませんでした。ところが、このバスにはICカードの読み取り機が設置されています。Suicaが使えるのかもしれません。

そこで、乗り込む際に運転手さんに聞いてみました。すると、にべもない「使えません」という返事でした。1番に待っていた人を待たせておいて、その返事はないだろう、と思います。四国でいろんな会社のバスに乗りましたが、1番残念な運転手さんでした。他の運転手さんはほとんどすべての方が愛想もよく、お遍路を応援してくださいました。

ちなみにこのICカード読み取り機、高知県だけのローカルICカード「ですか?」というカードが使えるようです。どこまで使用できるのか分からなかったので購入しなかったのですが、高知県東部の高知東部交通バス、中部のとさでん交通バス、西部の高知西南交通バスすべてで使えるようでした。おそらく、高知県全域をカバーしていると思われます。もしご利用の際は、参考にしてください。

17時19分、「岬ホテル前」バス停に到着です。運賃は400円でした。事前に調べていた金額は330円でしたが、古いデータだったようです。値上がりしたんでしょう。

翌日の朝のバスの時間を確認します。道路の反対側のバス停を確認しました。

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※「岬ホテル前」バス停時刻表

7時58分「室戸世界ジオパークセンター」行のバスですね。翌日はジオパークセンターから歩き再開です。また反対側に戻ってホテルに向かいましょう。

17時23分、岬観光ホテルに到着です。

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※岬観光ホテル

写真でご覧いただくと、外観はかなり古いことが分かります。実は中も相当古いです。新館ですら築50年近く経っているということですので、建物自体の老朽化は否めません。

中に入ると、受付にお姉さんがいらっしゃいました。気さくな方です。非接触型の体温計で熱を測ってくださいます。

ところが、どうやら熱が高かったようです。何しろ、1日炎天下を歩いてきたわけですからね。すると額を冷ませるように、わざわざおしぼりを持ってきてくださいました。ところがおしぼりが熱かったので、もう1回測ってもまだ高いです。結局、しばらく待って何とかクリアしました。

お部屋は海が目の前に広がる新館のお部屋です。新館ですが、戸の建付けが悪く閉めるときに結構勢いよく閉めないといけません。中は和室でした。

ただ、ここまで古いという事実ばかりをお伝えしてきましたが、このホテル自体はとてもいいホテルでした。今回の旅で利用したホテルは全部で25館ありますが、そのなかで、もう一度泊まってみたいと思った宿はそう多くありません。しかしこのホテルは、ぜひまた泊まってみたいと思わせてくれたお宿です。

まず、清潔であるということが挙げられます。和室ですが、髪の毛1本落ちていませんでした。和室があった宿はここの他にシーパMAKOTOかんぽの宿観音寺がありましたが、残念ながら髪の毛が結構落ちていました。自分の髪の毛じゃないのか、と突っ込みを入れそうになった方がいらっしゃると思いますが、実は私は坊主頭なのです。ですから、長かろうが短かろうが髪の毛が落ちて入ればそれは100パーセント他人のものだと言うことができます。

また、水回りがとてもキレイでした。改装されているのだと思いますが、ただ新しいというだけではなく、清潔にしてくださっているのが分かります。

それからホスピタリティがとても高い、ということが言えるでしょう。これは全25館中おそらくNo.1だと思います。小さなホテルなので宿泊客が少ないとはいえ、お客さんのことをよく観察し、ニーズに応えようとしてくれているのがよく分かりました。素晴らしいホテルです。

ただ、食事場所も畳の部屋で座布団だったり、食事中に布団を敷いておいてくれたりといったシステムを考えると、ホテルと名前はついていますが実質的には旅館ですね。

18時、夕食です。ネットで予約したときには素泊まりにしていたのですが、事前のリサーチで周りに何もないことが分かったので、朝・夕食を別で付けていただいたのです。電話で相談させていただいた際に、豪勢な食事ではなくていいとお伝えしていたら、お遍路さん用のリーズナブルな食事がある、ということでしたので、それをお願いしていました。

それでも十分おいしく、ボリュームのある食事でした。

また、お風呂も小さいですが、大浴場に入りました。部屋にもお風呂はついていますが、そちらは家庭用のお風呂くらいの大きさです。大浴場はその4倍くらいはありますから、ゆっくりと足を伸ばして入れるのはありがたいです。なお、温泉ではありません。

その後、フロントのお姉さん(オーナーの娘さん?)に洗濯機の場所を聞き、宅急便のことも相談しました。洗濯機は建物の裏手、物置のような建物の中にありました。夜は暗くてちょっと歩きにくかったです。しかし洗濯機は無料でしたので、良心的でした。

歩き遍路振り返りデータ

歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。私は1日に500mlのペットボトルを6~8本くらい飲んでいましたので、飲み物代だけでも1日に1,000円以上は軽く超えていました。

札所情報

札所:なし

納経代:0円

大師納経代:0円

宿情報

岬観光ホテル

新館和室(バストイレ付き)

宿泊費:8,800円(※領収書を紛失してしまいましたが、実際には朝・夕付で8,000円くらいだったように思います)

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり

洗濯機・乾燥機あり(1台)

洗濯機無料、乾燥機200円

アクセス:バス停から約3分

コンビニ:徒歩約1時間以上

家族経営だと思いますが、みなさんフレンドリーでホスピタリティはとても高い

バス情報

行き:なし

帰り:高知東部交通バス 「室戸世界ジオパークセンター」~「岬ホテル前」 400円

距離と歩数

ASUS VivoWatch BP(HC-A04)

カロリー:2,656kcal

距離  :38.6km

歩数  :55,793歩

スマホアプリ

歩数  :55,305歩